BODY OASIS

骨盤矯正・術後比較(Mさん)

Mさん 65歳 女性

普段から健康には気を使っていて、週3回水泳、週1回は太極拳を習っている。

以前は、左膝関節の痛みと左股関節の痛みで、おあしす接骨院に週1回のペースで一ヶ月間、通院されていたが症状が消失した為、通院を終了していた。今回、新たな症状が出現したのでおあしす接骨院での施術を再開された。

症状

体調不良のため、3日間、横になって過ごしていると、腰が痛くなり始めた。

  • 腰部に鈍痛あり。
  • 絶えず張っている。
  • 起床時の痛みが強く起き上がるのに時間が掛かる。
  • 動いていると少しずつ痛みが落ち着いてくる。
  • 腰部回旋(腰を捻る動作)で左殿部(お尻の左側)に張り感がでる。

診断

腰部の中でも特に硬結(筋緊張)が強いのが、腰椎の3.4番目(背骨の腰部中央にある骨)にある腰方形筋の付着部にあたる部分。左中殿筋(お尻の左側)の上部にも張りがあり、特に腰部回旋(腰を捻る)で張りが強くなる。

元々、左股関節に関節可動域制限(関節が硬く動きに制限)があり。長時間の臥位(寝ている状態)が腰の痛みの原因だが股関節の可動域制限も遠因(原因)の一つと考えられる。

骨盤矯正 Before After

骨盤矯正の術後、O脚改善。下肢の間のすき間が狭くなっている。

Before写真が前傾姿勢だが、afterの写真だと背筋が真っ直ぐ伸びている。

施術内容

骨盤矯正

骨盤矯正は、矯正専用のカイロベッド「トムソンテーブル」を使用します。

「トムソンテーブル」とは、矯正専用のベッドです。トムソンテクニックと呼ばれる手技療法を使い骨盤や椎骨の歪みを整える事を目的として進化したベッドです。(※より詳しく知りたい方は、「トムソンベッド(設備)」を参照して下さい。)

骨盤の形状は一人ひとり異なっており、歪み方も十人十色です。

  • 骨盤の「ねじれ」が大きく出ている方。
  • 骨盤が「開いて」いる方。
  • 左右の足の長さが違う方(実際に長さが違うのではなく、違って見える現象の事)。
  • 上記の症状が複合的に出現し、お互いに影響しあっている方。

そのため、骨盤矯正を適切に行うには、一人ひとりの骨盤の形状を確認しながら、その人に適した施術が必要になってきます。

もみほぐし

骨盤は、骨へのアプローチですが、もみほぐしは筋肉へのアプローチです。骨から骨を繋ぐ筋肉をもみほぐす事により骨盤矯正の効果が更にアップします。

矯正のよって整えられた骨盤は、筋肉のこわばり(緊張)によって、元の歪んだ状態に戻ろうとします。そのこわばりへ「強擦(強く擦る)」、「押圧」、「圧迫」、「伸張」を施し、こわばり硬くなった筋肉へ血流を促します。このアプローチが「もみほぐし」です。

全身の筋肉の緊張をもみほぐす事で整えた骨盤が歪んでしまう事を防止し、骨盤矯正の効果をより長く、より効果的に持続させます。

下肢ストレッチ

筋肉のこわばり(緊張)を効果的に取るには、「もみほぐし」を行った後に、ストレッチを行い筋肉を伸張する事が必要です。

スポーツが好きな方でも関節を大きく動かす事が減っていますが、関節を大きく動かしていない関節周辺の筋肉には、強いこわばり(緊張)が出てきます。ストレッチで筋肉を伸張する事で、「もみほぐし」では届かない深部の筋肉にアプローチする事が出来るのです。

学生時代の体育の授業やスポーツを行う準備段階でのストレッチは、深部の筋肉のこわばり(緊張)をほぐすため行われてきました。しかし、施術の際のストレッチは、的確に狙った筋肉を伸張させる為、非常に難しく、それ相応の技術が必要になります。

一人では、伸ばしにくい筋肉を施術者が伸張(ペアストレッチ)することで一人では伸張(パーソナルストレッチ)出来ない筋肉にも効果を及ぼす事が可能となります。

下肢ストレッチとは、下肢の筋肉を中心に伸張する事に特化した施術です。下肢ストレッチでは、中臀筋、大臀筋、梨状筋(お尻の筋肉)、ハムストリング(大腿後面の筋肉)、内転筋(大腿内側の筋肉)、腓腹筋(下腿)にアプローチすることが可能となります。

Mさんの症状は、腰部の痛みと腰部回旋で左殿部に張り感が出現するので、下肢のストレッチが適切な施術と判断できます。骨盤から下肢へ付着している筋肉の筋緊張を下肢ストレッチにより緩める事で筋肉に引っ張られての歪みが増悪する事を抑制できるからです。

施術結果

1回目の施術後、「腰部の痛みと張り感が減少しました!」とおっしゃっていました。腰部の疼痛は、3~4回の施術でほとんど消失したのですが、なかなか左中殿部の張り感が取れませんでした。しかし、中殿部の張りも7回目には、あまり張りを感じなくなるところまで改善しております。

腰部が痛くなると殿部の筋肉で腰の代償動作(代わりに動く)をするようになります。つまり、痛みのある腰をかばう形で、正常な状態では使われていないおしり周り筋肉が使われるような状態に陥ります。腰の痛みを持っている方は、この代償動作をしている事が多くなります。

また、床に落ちた物を拾う際に腰に痛みがない方は、足を伸ばしたまま、腰を前屈させて拾う事ができるのですが、腰に痛みがある方は、腰を前屈させずに膝、股関節を曲げて足から腰を落とす形で、物を拾う動作を行う傾向があります。これも代償動作と考えられています。

このように、腰痛による代償動作とは、腰部の筋肉や関節をあまり使わずに下肢の筋肉、特に殿部の筋肉と股関節を使って行う動作をさすことが一般的です。

Mさんもこの例にもれず、代償動作による殿部の筋肉の張りが症状として現れていました。殿部に張りを感じる方や無意識のうちに殿部を叩いてしまう方、マッサージで殿部に強く痛みを感じる方は、腰痛に悩まれている方でもあるのです。

Mさんの症状では、以前から左の股関節の可動域が狭く、時々痛みが出現していたので、無意識の内に左股関節をかばって左中殿部に疲労が溜まっていた(代償動作)ことが原因だと考えられます。

そこで、腰部の筋肉をマッサージで緩め、股関節周辺の筋肉を下肢ストレッチで伸張しました。マッサージだけは十分にもみほぐすことのできない殿部の筋肉、中殿筋や大殿筋は、下肢ストレッチによるテコの原理を用いた施術により、より広範囲、より深部の筋肉を伸張させる事が出来たのです。

下肢ストレッチの際に左股関節を大きく動かし可動域を広げ、左股関節への負担を減らす手技を行うことで、左殿部張り感の再発防止対策にもなっています。

さらに、Mさんは骨盤に歪みもあり特に左中殿筋に筋緊張が強く出ていました。マッサージやストレッチを施術し、筋肉を緩めても、骨盤に歪みがあるとすぐに元の痛みや張り感が戻ってしまいます。

筋肉は骨に付着しています。筋肉の土台である骨盤に歪みがあると、骨と骨と繋いでいる筋肉が、弛緩している(緩んでいる)箇所と緊張している(引っ張られている)箇所が出てきます。土台である骨盤の歪みを整えなければ、緩んでいる箇所と緊張している箇所が常に出現し、せっかく施術で緩めた筋肉も、緊張した状態に戻ってしまいます。

骨盤矯正により、土台を正しい形に戻すことで、この筋肉の張りの不均衡が是正され、同じ症状が繰り返されなくなるのです。Mさんの場合は、骨盤矯正で歪みを整えることで、左股関節の負担も軽減され、左中殿筋の筋緊張も軽減されていきました。

筋肉だけでなく骨格(骨盤)も同時にアプローチする事で現在の症状を改善するだけでなく、症状の出にくい身体(骨格×筋肉)を作っていく事ができるのです。現在(症状への対応)だけでなく未来(予防)にも目を向けて、健康な身体作り、姿勢作りを目指していくことが大切です。

終わりになりましたが、健康な身体と正しい姿勢を手に入れていくために、Mさんには、今回の施術期間を終えて、骨盤を安定させる運動としてドローインがとても有効だと考えられます。骨盤の周辺の筋肉、特に骨盤や骨格に近い内側の筋肉(アウターマッスル)を鍛える事で骨盤を安定させ、歪みにくい筋肉による天然のコルセットをつくっていくのです。このドローインと天然のコルセットの詳しい情報は、「ぽっちゃりお腹が気になる方へ」の記事をご参照ください。

補足

  • 個人情報保護の為、名前は伏せさせていただきます。
  • 洋服着用時の写真のため、術前と術後の変化はわかりにくいですが、患者様本人は、身体の状態も含め、変化を感じていただいております。ぜひこの変化を体感し、当院の施術をお試しになってください。